【小倉ヒラクの発酵沼へようこそ!】第6回:やる or DOの2020年振り返り

photo by 友光だんご

こんにちは。発酵デパートメントオーナーの小倉ヒラクです。
2020年最後の更新、まず最初にひとこと。

なんとか生き延びた〜!!!!

2020年4月、緊急事態宣言とともに店舗オープン、無人状態のなか店を開け続け、ご近所さんや発酵コミュニティのみんなに支えてもらいながら、少しずつ事業が成長していきました。

そして12月、再び人出のなくなった状況のなかでなんと!小売部門の売上が過去最高を達成。飲食部門は夜営業をお休みしている状態ですが、なんとか希望を持って年内の営業を終えることができました。

これも全て発酵デパートメントを応援してくれている皆様(今この記事を読んでるアナタのことだよ!)のおかげです。本当にどうもありがとうございます…!

今年は色々挑戦しました

お店がオープンしてから色んなことにチャレンジしてみました。

醸造家をはじめ、様々なクリエイターをお迎えして動画配信してみたり、

テレビショッピングに挑戦してみたり、

野外ライブやってみたり(よく考えたら6月末のこのタイミング、奇跡だったな…)

6/19から一度も休まず、金曜の角打ちイベントをやり続けました。
来年こそは大体的に「みんな来てね!」と言える状態になるといいな…

動画配信からスタッフの看板娘(おさかな&リサ)二人がブレイク。
この二人に会いに来店する人も多数。キャラ立ちしてるゥ!

小豆島ヤマロク醤油さんはじめ木桶チームとこんな企画やってみたり…

青山ブックセンターと一緒に巨大本棚をつくったり…

オリジナルのZINEや

マルサン葡萄酒と一緒にオリジナルワイン作ったり、

スペシャルディナーコースをやったり。

「発酵友の会」を立ち上げて不思議な企画をやったり…

みんなで山梨ツアーに出たりしました。

年末にはECがブレイクし、お店が配送センターに(そして僕も慣れない配送作業で筋肉痛に…)。

 

やる or DOであれこれチャレンジ!

こんな感じで、とにかくチャレンジの連続。
コロナ禍により当初の創業計画は吹っ飛び、街に誰もいない!遠くから人が来れない!飲食営業マジで難しい!という状況を打開するために、色んなことをやってみました。

気合入れてやってみたものの、イマイチで続かなったもの。
なんとなくノリで始めたら好評で定番になったもの。
思い入れはあれど、やむを得ない事情で諦めざるを得なかったもの。
淡々と続けていくうちに、エース級に成長していったもの。

失敗も成功も色々ありました。
確実に言えるのは、正解の見えない状況を生き延びるには「まずやってみるしかない」ということ。
やってみてはじめて自分たちのキャラクターが見えるし、応援してくれる人、気が合う人と出会える。
ひたすらチャレンジする中で生まれた現場の合言葉が、

やる or DO

でした(あらためて文字にしてみると偏差値低いな…)。
決して合理的なやり方ではなかったけれど、結果的に大激動の状態に適応していく良い訓練になりました。

七転八倒しながらも、結果ナチュラルボーンwithコロナとなった発酵デパートメント、来年もしぶとく生き延びる所存です…!

とにかく素人で元気でした

オープンして即座に緊急事態ってどういうこと?
新しい商業施設なのに集客できないってどういうこと?
お客さん来てほしいけど混雑したらダメってどういうこと?

何かにつけて「どういうこと?」の連続でした。
が!開店当初の4〜6月の現場チームは僕含め全員素人すぎて状況の深刻さが理解できておらず、なぜか日々やたら元気でした。今思えば本当に微々たる売上でも、とにかくお客さんが来て商品が売れていったことが嬉しくて閉店後にみんなで「やったー!」と拍手してお祝いしたり、基本ヒマだったので営業中に毎週のように売り場のレイアウト変更したり、大変だったのですがお祭りっぽくて楽しかった。

この時期に近所の常連さんが少しずつ増えていったのですが、そのなかの一人に緊急事態が明けた夏頃に、

「あの時期はねえ、元気をもらいにお店に行ってたのよ。あなたたちいつも元気で明るかったもの」

と声をかけられました。
た、確かに…!みんな若くて、経験なくて、ノーテンキで、冷静に考えれば「シロートすぎて大丈夫?」と心配になりますが、それまでのルールがことごとく通用しなくなる非常事態においては良いこともあったようです。

混乱して明日が見えない時代ほど、元気で朗らかなのが大事!
元気な場所には自然と人が集まるし、朗らかであれば変化を恐れず前に一歩踏み出すことができる。

めちゃシンプルですが、今年痛感したことでした。
みんな、がんばったね…!涙

 

初心に戻って、変わらぬ価値を

それでは最後に僕個人の話を。
僕にとっても2020年はチャレンジの年となりました。

30代半ばを過ぎると、自分の得意でキャリアを積み上げていくことができるようになるものですが、今年はこれまで培ってきた「得意」を捨てて、ゼロから新しいことを始める、つまりビギナーに戻る年でした。

毎日ダンボール開梱して、日々の売上とにらめっこして、合間にお店に来てくれるお客さんや醸造家のみんなと立ち話して…と現場仕事の最前線に立てたことは、本当に学びが多く楽しい経験でした。

当初僕はオーナーとして、たまに現場にちょっと顔出すか…ぐらいのつもりだったのですが、緊急自体下でスタッフの電車通勤禁止にしたら、お店に出てこれるのが二人しかいない!じゃあ僕もお店立たなきゃ!えという事態になったのが思えばラッキーだったぜ…!

得意なことで輝いている姿と比べると、不得意なことに直面してオロオロする人の姿はカッコよくはない…けれど本人はワクワクして楽しんでいたりするものなのだな、と思います。手痛い失敗したし、自分ではどうしようもない不条理に打ちのめされそうになったけれど、僕の2020年は一生懸命だったし、楽しんでたし、学びに満ちていた。

本当に嬉しいことです。

「信じる」が失われる世界で見つけた、変わらない価値【コロナの渦中で考える】

春先に絶賛悩み中だった僕を、友人の作家土門さんがインタビューした記事。
たくさん悩んで苦しみましたが、おかげでちょっとだけタフになったのではないかしら。

社会が激動する中で「信じる」のインフラが失われたとしても、変わらないものがある。ヒラクさんにとってこの期間は、「信じる」を失いながらも、最も核にある「信じる」を再発見する時だったのかもしれません

記事の結びの言葉、本当にそうだと思います。
今年は初心に戻って、自分にとっての変わらない価値を見出す年でした。今も悩んでいるけれど、迷っていはいない。来年も不器用ながら、前に進んでいきたいと思います。

発酵デパートメントチームのみなさま、今年もお世話になりました。来年もやる or DO!
経営チームのクロエさん、おのっち、苦境の連続でしたが3人でよく話して笑って最高でした。
お店を利用してくれたみなさま、いつも応援してくれている友人のみなさま、本当にありがとう。

来年は良き年となりますよう。

【追伸】今年心折れずにがんばれたのは、お店のある敷地BONUS TRACKのみんなのおかげでした。他のお店と一緒に悩めて心強かったし、折々に一緒に話し合えたのも良かったデス。来年もどうぞよろしく。

 

年始も極度発酵(しようぜ)

あ、あと年始のお楽しみも発酵デパートメントをご利用ください。
お家で家飲みや発酵尽くしの食卓を堪能できますよ…!

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それでは来年も…

 

この記事を書いた人 小倉ヒラク

発酵デパートメント店主。『発酵デザイナー』という謎の肩書で知られる。世界各地の発酵文化や微生物たちを訪ねて回る仕事をしています。

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