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福岡県糸島のクラフト醤油のニューウェーブ、ミツル醤油のうすくち。薄口醤油は標準の濃口醤油よりもややさっぱり目で、少しだけ甘みを足した万能醤油。濃口醤油よりもまろやかで、白だしよりも醤油っぽい。つまり刺し身にも煮炊きのベースとしても使える超万能調味料ということ。
ほとんどのうすくち醤油は糖類やアミノ酸類を添加してあるのですが、ミツル醤油のうすくち醤油は自家製の甘酒(米+米麹)を加えることで味を整えています。その結果、非常にスムースで口当たりの良い優しい風味に。誰にでもオススメできるクラフト醤油入門に最適の一本です。
原材料:大豆(国産)、小麦、食塩、米内容量:300ml保存方法:直射日光を避けて保存(開栓後は要冷蔵)製造者:有限会社ミツル醤油醸造元
近年、原料のセレクトから加工まで人や産地の顔が見える高品質な「サードウェーブコーヒー」が人気です。実は醤油界にもサードウェーブ系の波が来ているのではないか?と僕(オーナー小倉ヒラク)は思っておりまして。その代表格とも言える糸島の小さな醤油蔵の取り組みを紹介しようではありませんか。
手づくりへの原点回帰
福岡県糸島にあるミツル醤油。醤油好き、発酵好きなら知らない人はいない人気醸造蔵。とはいえ10年前まではよくある街場のお醤油屋さんでした。
躍進のきっかけは、現在醸造家を務める城慶典さんのチャレンジ。祖父の代で辞めてしまった醤油の自家醸造を復活させてしまったのです。
「えっ?醤油ってどこも自分の蔵でつくってるんじゃないの?」
と思うじゃないですか。実は違うんです。
戦後の高度経済成長期に国が地方の小さいメーカーに共同で工場をつくるのを奨励、地域ごとに工場で醤油を一括生産し、それを各蔵が持ち帰って仕上げの味付けや火入れをして自社のラベルを付けて売る、という組合生産方式が一般的になったのです。
2020年現在、組合形式でなく自社で醤油を醸造しているメーカーは1〜2割ほどと言われています。そんな時代の流れに逆行するミツル醤油の城さん、地方に数少なく残る自家醸造の醤油蔵で修行を重ね、20代半ばで糸島の実家にカムバック。醸造設備をあちこちから買い集め、蔵から祖父の代からの蔵付き微生物を分離し、原点回帰の醤油づくりを復活させてしまったのですよ。
失われた技術や文化を復活させるという、現代におけるアドベンチャーに挑む城さんに拍手!
香り高いクラフト醤油
城さんの手掛けた醤油『生成り、』の製法はごくシンプル。大豆と小麦にコウジカビをつけて醤油麹をつくり、それを塩水と混ぜてもろみにして1〜2年かけゆっくり発酵。
もろみを搾って火入れをし、スタンダードな濃い口醤油に。一般的な九州の醤油のように糖類を添加したりはしません。厳選した国産丸大豆をソフトに搾った城さんの醤油は、とにかく香りがすばらしい!
味噌と比べると塩分の濃い醤油は、味よりも香りに顕著な違いが出ます。じっくりと熟成させ、時間をかけてやさしく搾ると量販店の醤油にはない、官能的でほんのすこしスパイシーな奥深い香りがあらわれます。
材料のセレクトから麹づくり、もろみに搾りや火入れまで一貫して一人の醸造家がキュレーションした『生成り、』は、サードウェーブ系の上質さと信頼感を感じる素晴らしいプロダクトなのでした。
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