みなさん、発酵してますか〜??
富山、福井、石川と北陸3県を股にかけた一大プロジェクト「発酵ツーリズムにっぽん/ほくりく」がはじまります。開催に先駆け、「ラジオ#ただいま発酵中」の一行が福井県に出張!発酵を訪ね、味わい、満喫しました。(お先に失礼)
その様子は「発酵ツーリズムinふくい」と題して、5回に分けてYouTubeで随時配信予定。本記事では訪ねたスポットと番組に収まりきらなかった我々のはしゃぎっぷりをお届けします。
【配信動画一覧】
・創業天保2年のお味噌屋さん「米五」←今ココ
・福井の風土を日本酒を通じ体現する「常山酒造」
・創業500年以上の老舗麹屋さん「國嶋清平商店」
・長生きの味がする一子相伝の健康酒「青木蘭麝堂」
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会期中も、まだまだアップ予定!
「発酵ツーリズムにっぽん/ほくりく」とは?
金津創作の森美術館では47都道府県と北陸のローカルな発酵が集結した展示がおこなわれるほか、3県のサテライト会場ではワークショップやトークイベントを開催。各会場を拠点として名醸地を巡り、展覧会から旅へ。北陸の発酵を訪ねるツーリズムへと誘います。
「ラジオ#ただいま発酵中」とは?
「ラジオ#ただいま発酵中」とは、発酵デザイナーの小倉ヒラクといっしーのふたりによる、食はもちろん、カルチャーや人類学、サイエンスまであれこれ突っ込んで語りまくる発酵ラジオ。毎週水、日曜日配信。
天保2年創業のお味噌屋さん「米五」
福井駅から徒歩20分、福井市の街中にある「米五」へ。寛文8年に初代が米屋を開業し、天保2年に5代目が醤油・味噌業をはじめたといわれ、味噌屋さんになってから197年以上。現在は12代目の多田健太郎さんが受け継ぎ、伝統を守り続けています。
さっそくお味噌を作る現場にお邪魔。グワッと味噌や麹の香りがして、興奮ぎみ。フォークリフトには米麹の元となるお米の袋が積み上がり、奥には身長を優に超える味噌樽が並びます。
階段を昇っていくと、頭上にパイプが渡っていて「洗ったお米はここを通って上の階へ行くんです」と多田さん。
米五の工場はビルのような造りの3階建て。市街地にあって土地が限られているほか、重力を利用して上から下へ降ろせば、製造するときに原料などを移動させる効率がよいのだそう。
パイプを通じてやってきたお米を水に漬けるところや、蒸す機械をみたり……
お米にコウジカビを生やして米麹にする自動製麹機(じどうせいぎくき)をみせていただきました。
昔ながらの自然熟成の蔵や、永平寺に納めている味噌の木桶も!
ヒラクさんいわく、米五は「みんな大好き!街場のお味噌屋さん」。家庭用から業務用まで作っていて、建物などが重要文化財にもなっている曹洞宗の大本山、永平寺にもお味噌を納めています。近所の保育園と一緒に味噌づくりもおこなっていて、福井の人々に親しまれている様子が伝わります。
ひと通りみせていただいた後は、工場の隣にある販売スペースとレストラン「みそカフェmisola」が一緒になった施設「みそ楽」へ。いくつか味噌を舐めさせてもらいました。
お店の人気No. 1はお米をたくさん使う「馬鹿ばやし」。名前の由来は民芸のお面と米五のご先祖にあるのだとか。
販売スペースではお味噌をみそソムリエに相談しながら購入でき、ごはんのお供になる「カレー味噌」や、お茶受けになる「みそかりんとう」や「味噌カステラ」など、お土産になるアイテムも揃っています。
「ラジオ#ただいま発酵中」の編集スタッフ ジンさんはジェラートコーナーに吸い寄せられ、米五のあま酒を使用した「なめらかこうじ」をパクリ。一同、旅の醍醐味を満喫しました。
工場の様子、おすすめのお味噌やその味わい、「馬鹿ばやし」の名前の由来は、YouTube動画でご覧あれ。
工場見学は米五のWebサイトで予約すれば無料で一般の方も参加できます!「発酵ツーリズムにっぽん/ほくりく」へ足を運ばれる方はぜひとも現地へ。
【スポット情報】 米五・みそ楽
住所:福井県福井市春山2丁目25−1
定休日:毎週水曜、お盆、年末年始(臨時休業あり)
カフェのみ、月曜日が祝日の場合の翌火曜日
Webサイト:
・株式会社 米五
・みそ楽(工場見学のご予約はこちら)
米五のお味噌は福井のいつもの味を知ることができるお味噌。普段使いもお味噌汁用にはもちろん、土地柄、あら汁にも合う味わい。発酵デパートメントの店頭で、味噌や米麹を販売中です!