#02 明日の自分のために書く

発酵デパートメントオーナー小倉ヒラクが、各地の旅で出会った発酵文化や、お店の運営で考えたことをお届けします。長文だったり一言だったり、日記形式で気軽に書いてます。
前回>>【新連載】#ただいま発酵中日記、始めます

みなさん、発酵してますか?
今回は第一回めの続き。僕の記録癖についてお話します。

2010年前後、デザイナーとして独立する前後から、日々考えたことを定期的に書いてまとめることを始めました。

☆☆僕のブログサイト。ご興味ある方はご一読あれ☆☆

なぜそんな習慣を始めたのか?
手を動かす職人っぽいイメージとは裏腹に、デザインの仕事の核は「考えること」。で、毎日毎日色んなことを観察して考えてそれをデザインにアウトプットして…ということを続けるうちに、だんだん脳みその容量がいっぱいになっていくのを感じたんですね。

「ヤバい、頭がパンパン…!溢れる思考を外に出さねば」

と、危機感を感じて始めた習慣。それは「夜寝る前に自分宛てにメールを送る」ことでした。日々気づいたこと、嬉しかったこと、ムカついたこと、モヤモヤして腑に落ちないこと、そういうことを明日の自分宛に送って寝る。すると翌日頭スッキリ状態で起きられて、また一日考えたことを詰め込めるようになりました。

コンピューターのメモリ(内部記憶装置)とハードディスク(外部記憶装置)みたいなもので、僕の致命的に少ないメモリを補うために、考えたことを言葉にしてハードディスクに移しておく、ということなんですね。この習慣が定着した頃に、その一部をブログにまとめるようになった次第です。

それでですね。
実はこの習慣、いまだに続いておりまして。

僕のメールボックスには十数年間の「自分の考えたこと」のアーカイブになっているのです。アーカイブが残っているからこそ、安心して忘れられる!ということで、メモリ少ないクセにめちゃくちゃ考えまくってしまうバグった僕の性質は少しはマトモになった(と思う、たぶん)。

そもそも。何かを考えてアイデアなり発見を引き出す時は「ぜんぶ忘れてる」ほうが良かったりします。コンピューター的に言えば「内部記憶装置の稼働率は限りなくゼロに近いほうがパフォーマンスが出る」ということですね。

忘れるために書く。他人のためでなく自分のために書く。これが僕の記録癖の始まり。この連載は、明日の自分のために書いてきたもののちょっとしたお裾分けです(そんなの読みたい人どれくらいいるか自信ないんだけど)。

 

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