尾道モルトビネガー 150ml
尾道モルトビネガー 150ml
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揚げものにかければ食欲爆発!
創業400年を超える広島県尾道の超老舗、尾道造酢のモルトビネガー。
米で仕込む、日本の一般的な米酢ではなく大麦のもろみをベースに醸すモルトビネガー。イギリスに行ったことのある人なら馴染みがあるはず。PUBでフィッシュ&チップスと一緒に小瓶で出てくる、キリッとした酸味とまろやかな甘味が特徴のアレです。
尾道造酢のモルトビネガーはイギリスの定番ビネガーと比べるとやや当たりが柔らかい仕上がり。白身魚のフライや唐揚げ、フライドポテトなど揚げ物にかけると食欲が大爆発します。危険です。
他にもサラダのドレッシングや鶏肉や牛肉の煮込みの隠し味にも◎
お酢クラスタは常備しておくべき一本です。
原材料名:モルトエキス(国内製造)、醸造アルコール
酸度:4.2%
内容量:150ml
保存方法:直射日光を避けて常温保存
製造者:尾道造酢株式会社
※原材料の醸造アルコールは醸造工程においてお酢に変わります。
読んで学ぶ尾道造酢のバックストーリー
『時をかける少女』や『君の名は』の舞台として知られる風光明媚な広島の入江の街、尾道。かつては西日本屈指のお酢の街でした。今はその面影はほとんど残っていませんが、明治後期から大正初期にかけて尾道だけで30,000石以上(一升瓶300万本)の生産量を誇る、愛知県知多半島の半田(ミツカンの本拠地)に次ぐ造酢の要所であったようなのです。
尾道駅から続く長いアーケード街をずっと歩いていくと、創業約440年の、日本屈指の老舗メーカー尾道造酢があります。ここは尾道の酢の歴史、もっと言えば街の発展の歴史の貴重な生き証人なのですね。
お酢づくりの伝統とは
江戸時代までの伝統的なお酢づくりは、日本酒の醸造法をベースにつくられていました。まず麹から酒をつくり、そのもろみを水で割り、フタが解放されたカメや桶のなかで酒を酸素と触れさせます。すると酢酸菌というバクテリアが容器のなかで増殖し、アルコールを酢酸という強酸性の指すような酸に変える。魚などの保存食をつくるために日本全国で重用され、酢の生産の普及とともに和食の代表格である寿司が発展したと言っても過言ではないのですね。
そもそも高価な酒にさらに手間を加えるという、高級品としてのお酢は醸造法が確立した江戸時代から明治はじめにかけて、地域の経済を動かす重要なプロダクトになっていきます。
▲酢酸菌のつくるコロニー。お酢の表面に膜ができる
北前船とお酢
中世の日本の物流を支えていたのは、陸路ではなく海路でした(今みたいにモーターがないからね)。有名なのは北前船の文化。大阪の堺から瀬戸内海を下関あたりでターンし、北陸や東北を北上して最後は北海道までたどり着く、日本列島の西側をぐるっと周る大海路。重くて保存がきいて付加価値の高い発酵調味料や酒は北前船の重要な貿易商品なんですね。
北前船の停泊地であり、海の商人の土地だった尾道では、海路で東北の秋田あたりから安い米を運んできて尾道でお酢に加工して付加価値をつけ、西廻りの航路で日本海側に酢を出荷し、遠くは北海道にまで運んで利益を得てきました。芸備銀行(現広島銀行)や尾道鉄道の代表を努めた橋本龍一を輩出した豪商・橋本一族が興した尾道の重要な産業のひとつが付加価値の高い造酢であり、お酢をつくりまくることによって尾道は土地に富を蓄積してきたんですね。海の商人町・尾道の商魂はお酢に宿っていると言えるのです。
さてその橋下一族の系譜を継ぐ尾道造酢には、資料館でしか見たことのないような巨大な瓶や醸造装置が今でも現役で使われており、造酢文化の生きたミュージアムのよう。昭和に入ってからは伝統的な米酢だけでなく、マヨネーズなどの原料となる洋酢や果実酢の製造も手がけ、日本の醸造の歴史を静かに見守っています。
おすすめのレシピ紹介
モルトビネガーの焼きマリネ
酸味の強いモルトビネガーと旨味たっぷりのきのこ&ベーコンは相性抜群。きのことベーコンのうまみが出たエキス(残り汁)はドレッシングにするとおいしいですよ。
材料:お好きなきのこ 200g(2パックほど)、ハーフベーコン 1パック、オリーブオイル 大さじ2、モルトビネガー 小さじ2、塩 ひとつまみ、胡椒 少々
- きのことベーコンは食べやすいサイズに切る。フライパンにきのことオリーブオイルを入れ、中火で3分炒める。
- ベーコンを加え2〜3分ほど炒める。火を止め、モルトビネガーと塩を加える。冷蔵庫で冷やし、食べる際に胡椒をひく。


